朝の習慣

朝、布団から出られない時はどうする?眠くても起きられるコツと対処法

難しいのはアラームを止めることではなく、その後の60秒です。なぜ起きるのがこんなに重く感じるのか、頭がまだ半分眠っていても使える対処法をまとめました。

RiseReps チーム 約11分で読めます

目は覚めている。起きなきゃいけないこともわかっている。それなのに20分たってもまだ布団の中で、スマホを眺めたり、「ちょっと目を休めるだけ」と言い訳したり、先週やめると誓ったスヌーズボタンと交渉したりしている。

朝起きるためのアドバイスは、たいてい「やる気」の話です。自分の「なぜ」を見つけよう、目標を思い浮かべよう、ベッドを整えよう、など。それは午前10時のあなたには有効でも、判断力が濡れた靴下並みの午前6時半のあなたにはまったく効きません。このガイドは、そんな朝のあなたのために作りました。頭の中で何が起きているのか、そして意志の力に頼らない対処法を紹介します。

結論

朝、布団から出るコツは、アラームが鳴ってからではなく前の晩に決めておくこと。止めるために立ち上がらなければならない場所にアラームを置き、考える前に体を起こして足を床につけ、最初の数分で光を浴びて短く体を動かし、スマホは布団に持ち込まないようにしましょう。毎朝眠いなら、まず睡眠を見直してください。目安は7時間以上と、毎日同じ時刻に起きること。何をしてもほとんどの日に起きられない場合は、医師に相談しましょう。

なぜ朝、布団から出るのはこんなに難しいのか

これは性格の欠点ではありません。動き出さなければならないちょうどその瞬間に、いくつもの要因が重なるのです。

脳がまだ完全には起きていない

目覚めた直後のぼんやりした状態は「睡眠慣性」と呼ばれ、多くの人が思う以上に強く出ます。2006年のJAMAの研究では、Wertz、Ronda、Czeisler、Wrightらが、十分に休んだボランティアを起床直後に検査しました。コロラド大学による要約によると、もっとも能力が落ちたのは起きてから最初の3分間で、10分以内にほぼ回復しましたが、最大2時間後でも影響が検出されることがありました。同じ要約には、問題解決や複雑な思考をつかさどる前頭前野などの領域は、脳のほかの部分より回復に時間がかかるとも書かれています。

起きるのは良い考えだとわかっている部分こそ、いちばん最後に目を覚まします。詳しくは睡眠慣性とは?寝起きが悪い原因で解説しています。

ぼんやりした脳に「判断」を求めている

ここに落とし穴があります。アラームが鳴ると、つい考え始めます。本当に今起きなきゃいけない?ジムは休んでもいいかな?あと10分くらい大丈夫でしょ?これらの問いに答えるのは、いちばん目が覚めていないあなたです。その状態のあなたは、いつも布団に一票を投じます。

解決策は、もっと強い意志ではありません。最初の数分間に下す判断の数を減らすことです。

睡眠不足、または体内時計が遅れている

HilditchとMcHillによるNature and Science of Sleepの2019年のレビューでは、朝のぼんやり感は、直前の睡眠不足や起きる時間帯によって悪化することがわかっています。睡眠が6時間しかない、あるいは体内時計がまだ午前6時を真夜中だと思っている場合、起きることは車を持ち上げるように感じられるでしょう。詳しくは後ほど説明します。

布団は暖かく、部屋は寒く、待っているものもない

冷たい床とToDoリストが待っているなら、心地よさのほうが当然のように勝ちます。ささいなことに聞こえますが、冬の朝がいっそうつらく感じる大きな理由です。待っているものを少し変えるだけで、天秤が傾くこともあります。

朝、布団から出る方法:最初の60秒

最初の1分がうまくいけば、あとの朝は自然と流れていくものです。ここで紹介する対処法は、すべてその1分のためのものです。

1. 前の晩に決めておく

頭が冴えていて冷静な夜のうちに決めてしまいましょう。寝る前に、はっきり言葉にします。「アラームが鳴ったら、体を起こして足を床につける」。服を出しておく。コーヒーの準備をしておく。明日いちばん最初にやることを決めておく。朝のあなたが何も決めなくてよく、ただ動くだけの状態にするのが目的です。

2. 立ち上がらないと止められない場所にアラームを置く

昔からあるアドバイスですが、効果があるから残っています。スマホを部屋の反対側のチェストの上に置けば、止めるには立ち上がるしかありません。ただし、止めたあとそのまま布団に戻るのは定番の失敗です。ステップ4と組み合わせて、立ち上がったまま起きていられるようにしましょう。この考え方をさらに強力にした方法は、ベッドから出ないと止まらない目覚まし時計のランキングで紹介しています。

3. 考える前に足を床につける

体を起こし、脚をベッドの縁から下ろして、足を床につけます。アラームが聞こえた瞬間に、ひと続きの動作で行ってください。時間を確認しない。スマホも見ない。大事なのは、頭の中の交渉が始まる前に動くことです。最初の3分間の交渉は、まず負けるからです。

4. 30秒だけ体を動かす

短い運動は、「もう一度寝られそう」という引力を弱めてくれます。Physiology & Behaviorの2021年の研究では、Kovacらが2時間の仮眠のあとに15人を起こし、30秒の全力の自転車こぎ、30秒の軽いペダリング、何もしない、のいずれかを行ってもらいました。眠気がもっとも軽かったのは全力でこいだあとでした。ただし、思考力のテストの成績は上がりませんでした。

つまり、効果の中身は正しく理解しておきましょう。スクワットやジャンピングジャックを数回やっても、頭が冴えるわけではありません。ただ、目が覚めた感覚が出るので、布団にもぐり直さずに済みます。それこそが大事なのです。

5. すぐに光を取り入れる

起きたらすぐにカーテンを開けるか、部屋のメインの照明をつけましょう。できれば数分、外に出るのがおすすめです。光は体内時計を整えるのを助けるので、これからの朝も楽になります。Current Biologyの2013年の研究では、Wrightらが、キャンプで1週間自然光だけで過ごした人たちの体内時計が前にずれ、夜型の人ほど大きくずれたことを報告しています。

6. スマホは布団に持ち込まない

「ちょっとメッセージを確認するだけ」で、6時半はあっという間に7時15分になります。布団の中でスクロールしていると起きている気分になりますが、実際はまだ横になって温かいままで、スワイプするたびに、とどまる小さな理由が増えていきます。スマホが目覚まし代わりなら、なおさら部屋の反対側に置いておきましょう。

目が覚めたら、すぐに布団から出るべき?

基本的にはイエスです。特に、そのまま横になっていると二度寝してしまう人はそうです。ただ、研究に対して公平に言えば、スヌーズは毒ではありません。Journal of Sleep Researchの2024年の研究で、Sundelin、Landry、Axelssonは、30分間スヌーズしても、常習的にスヌーズする人の睡眠は約6分減っただけで、起床後のテスト成績も悪くならなかったことを報告しました。著者らは、短いスヌーズは夜型の人のぼんやり感をやわらげる可能性もあると述べています。

問題は、「短いスヌーズ」で済むことがめったにない点です。この記事を読んでいるなら、実際には6回スヌーズして遅れて動き出しているのではないでしょうか。その場合は、1回目のアラームで起きるというルールのほうがシンプルです。悪循環を断ち切る方法は、スヌーズをやめる方法の記事で詳しく紹介しています。

迷う余地をなくす
寝たままスクワット15回はできません。

RiseRepsは、iPhoneのカメラがあなたの回数を数えるまで止まりません。スヌーズも、タップで消す機能もなく、途中でやめても「しつこいモード」で再び鳴ります。録画やアップロードは一切行いません。

RiseRepsのアラーム画面。止めるには腕立て伏せ15回が必要

眠くて朝起きられないときの対処法

毎朝ぐったりしているなら、小手先のコツには限界があります。午前6時半の眠気は、多くの場合、睡眠の問題が最悪のタイミングで表に出ているだけです。

睡眠時間を計算してみる

CDC(米国疾病予防管理センター)は、18〜60歳の成人に1晩7時間以上の睡眠を推奨しています。アラームの時刻から逆算してみてください。6時半に起きる必要があるのに眠るのが0時45分では、どんなアラームを使っても気持ちよく起きられるはずがありません。就寝を20〜30分早めるのは、新しい朝のコツほど刺激的ではありませんが、効果はそのほうが上です。

毎日同じ時刻に起きる

CDCの「健康的な睡眠習慣」のリストは、週末も含めて毎日同じ時刻に寝て、同じ時刻に起きることから始まります。土曜に10時まで寝ていると体内時計が後ろにずれ、月曜のアラームは体にとっての午前4時に鳴ることになります。月曜の朝が格別につらいのはそのためです。体内時計をずらす手順を知りたい方は、早起きする方法をご覧ください。

夕方以降のカフェインとアルコールは控えめに

CDCは、午後や夕方以降のカフェイン、そして就寝前の食べ過ぎやアルコールも避けるよう勧めています。午後4時のコーヒーや数杯のお酒が、1回で体調を崩すことはありません。しかし毎日続けると、朝を楽に迎えられるだけ早く眠りにつくのが難しくなります。

起きたくないとき、布団から出る方法

疲れ切っているわけではなく、ただ起きたくない朝もあります。これから始まる一日が面倒に思え、布団だけが唯一の楽しみに感じられて、起きることはそのすべてを始めることを意味する。これはやる気の問題で、対処法も少し違います。

最初の一歩をできるだけ小さくする

「起きて、運動して、シャワーを浴びて、メールに返信する」は大きな山ですが、「体を起こす」なら小石です。自分に求める最初の一歩を、ばかばかしいほど小さくしてみてください。あとは勢いが運んでくれます。立ち上がってしまえば、次の一歩は最初の一歩よりずっと楽です。

起きる楽しみを用意する

おいしいコーヒー。ほかの誰かが起きる前の静かな10分間。朝にしか聴かないポッドキャスト。意義深いものである必要はありません。布団の中にいるよりましなものであれば十分です。

誰かに宣言する

自分をこっそりがっかりさせるのは簡単ですが、誰かに見られていると難しくなります。同じように早く起きようとしている友人がいると効果的です。とくに、どちらも連続記録を途切れさせた側になりたくないときには。

RiseRepsのパートナー画面。友人の起床完了、31日連続の記録、「ナッジを送る」ボタンが表示されている
友人とペアを組んで、お互いの連続記録を確認できます。まだ寝ているようなら、1日1回ナッジを送れます。

寒い朝、布団から出る方法

寒い朝は、また別の意味でつらいものです。CDCは眠るときの寝室を涼しめに保つよう勧めているので、目指すのは暑い寝室ではなく、最初の5分間を少し楽にすることです。パーカーと靴下をベッドのすぐ横に置いておく。ヒーターをタイマーにして、浴室やキッチンに着くころには暖まっているようにする。最初の温かい飲み物は、前の晩から準備しておける形にしておく。

朝、すぐに起きる方法:アラームに任せる

ここまでの方法はどれも役に立ちます。ただ正直なところ、多くの朝を台無しにするのは決まって同じ瞬間です。アラームが鳴り、親指が画面をタップし、目が閉じる。半分眠っているあなたは、停止ボタンを押すのがとても得意です。一部のアラームアプリが出す計算問題も、不思議なほど解けてしまいます。苦手なのは、立ち上がって体を動かさないとできないことです。

これがRiseRepsの考え方です。アラームが鳴ると、iPhoneのカメラが腕立て伏せ、スクワット、ジャンピングジャックの回数を数え、回数をこなすまでアラームは止まりません。スヌーズボタンも、タップで消す機能もありません。アプリを閉じても、「しつこいモード」が60秒ごとにアラームを鳴らし直します。オプションの「フルロックダウン」を使えば、終わるまでほかのアプリを使えなくなるので、布団の中でスマホをいじる問題も解決します。回数のカウントは端末内のポーズ検出で行うため、録画やアップロードは一切ありません。

これは、このガイドで紹介してきた対処法とも重なります。最初の1分で立ち上がり、頭のぼんやりがもっとも強い時間に短い運動ができ、判断に負ける余地もありません。時刻、種目、回数は前の晩に決めておくので、朝のあなたは計画どおりに動くだけです。週ごとの段階的な増加で回数を少しずつ増やすこともでき、連続記録と起床時刻は自動で記録されます。App Storeから無料でダウンロードできます。設定方法や最初の回数の目安は、腕立て伏せをしないと止まらないアラームで詳しく紹介しています。

RiseRepsのワークアウト完了画面。午前5時31分に完了、15回、12日連続の記録が表示されている
回数をこなし、アラームが止まり、連続記録も更新。もう起きています。

朝どうしても起きられない?ただの眠気ではないとき

つらい朝は誰にでもあります。しかし、どれだけ眠っても、何を試しても、ほとんどの日に布団から出られないなら、もう少し掘り下げて考える価値があります。検索でよく見かける2つのテーマがあり、どちらにも励ましの言葉ではなく、きちんとした答えが必要です。

ADHDがある場合、朝どうやって布団から出るか

ADHDのある人の多くは、朝がとくにつらいと感じており、その背景には研究があります。CooganとMcGowanによるADHD Attention Deficit and Hyperactivity Disordersの2017年の系統的レビューは、62件の研究を調べ、ADHDと夜型のクロノタイプ、睡眠時間帯の後ろ倒しとの間に一貫した関連があることを示しました。平たく言えば、体内時計が遅れがちで、早朝のアラームが体にとっての真夜中に鳴ってしまうということです。

そのため、先ほど紹介した体内時計を整える方法(起床時刻を一定にする、朝の光を浴びる、夜は照明を落とす)がとくに大切になります。外からの仕組みも助けになります。布団の中から消せないアラーム、声をかけてくれるパートナー、朝の判断をできるだけ減らす工夫などです。毎朝が闘いのようなら、ADHDに詳しい医師が、治療の一環として睡眠のタイミングについても力になってくれます。

うつが関係している可能性があるとき

布団から出られない原因が、睡眠ややる気ではないこともあります。米国国立精神衛生研究所(NIMH)は、疲労感やエネルギーの低下、早く目が覚めすぎる・寝すぎるといった睡眠の変化を、うつのサインとして挙げています。とくに、そうした症状が1日の大半、ほぼ毎日、少なくとも2週間続く場合です。

アラームアプリは、このガイドも含めて、それを診断することも解決することもできません。心当たりがある場合は、医師やメンタルヘルスの専門家に相談してください。つらい気持ちが続いている、または自殺を考えている場合は、米国の「Suicide & Crisis Lifeline」(アメリカ国内の危機相談窓口)に988へ電話またはテキストで連絡できます。

ほかにも医師に相談したほうがよいケース

  • 決まったリズムで7時間以上眠っているのに、ほとんどの朝ぐったりしている。
  • 日中、デスクや運転中などに、しばしば眠り込んでしまう。
  • 大きないびきをかく、または睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された。
  • 家族全員が起きるアラームでも、自分だけ眠り続けてしまう。

最後の項目に心当たりがあるなら、アラームで起きられない理由の記事で、よくある原因を解説しています。

FAQ

なぜ朝、布団から出るのはこんなに難しいのですか?

起きた直後の脳はまだぼんやりしており(睡眠慣性)、計画や判断をつかさどる部分は最後に回復します。睡眠が短いときや、体内時計にとって不向きな時間に起きたときは、このぼんやり感がいっそう強くなります。そこに暖かい布団と簡単に止められるアラームが加わると、その場にとどまることが自然と勝ってしまいます。

目が覚めたら、すぐに布団から出るべきですか?

朝が苦手なほとんどの人にとっては、イエスです。そのまま横になっていると、二度寝につながりがちだからです。2024年の研究では、短いスヌーズは常習的にスヌーズする人に悪影響を与えませんでした。ただ、スヌーズのせいで頻繁に遅れるなら、1回目のアラームで起きるほうがシンプルなルールです。

眠いとき、朝どうやって布団から出ればいいですか?

その場では、すぐに体を起こして足を床につけ、光を浴びて、30秒体を動かします。長い目で見ると、7時間以上の睡眠を目指し、週末も含めて毎日同じ時刻に起きることが大切です。それでも毎朝眠い場合は、医師に相談してください。

起きたくないとき、どうやって布団から出ますか?

最初の一歩を、体を起こすだけのように小さくします。前の晩に決めておけば迷う余地がなくなります。起きる楽しみを用意し、布団の中から止められないアラームや、声をかけてくれる友人など、外からの助けも使いましょう。

なぜ朝、布団から出られないのですか?

よくある原因は、睡眠不足、アラームより遅れている体内時計、そして簡単に止められすぎるアラームです。ADHDは睡眠時間帯の後ろ倒しと関連があり、うつでは疲労感や寝すぎが起こることがあります。何を試してもほとんどの日に起きられない場合は、医師に相談してください。


参考文献

  • Wertz A. T., Ronda J. M., Czeisler C. A., Wright K. P. (2006). Effects of sleep inertia on cognition. JAMA, 295(2), 163–164. コロラド大学による要約.
  • Hilditch C. J., McHill A. W. (2019). Sleep inertia: current insights. Nature and Science of Sleep, 11, 155–165. 要旨.
  • Kovac K., Vincent G. E., Paterson J. L., Reynolds A., Aisbett B., Hilditch C. J., Ferguson S. A. (2021). The impact of a short burst of exercise on sleep inertia. Physiology & Behavior, 242. 要旨.
  • Wright K. P., McHill A. W., Birks B. R., Griffin B. R., Rusterholz T., Chinoy E. D. (2013). Entrainment of the human circadian clock to the natural light-dark cycle. Current Biology, 23. 要旨.
  • Sundelin T., Landry S., Axelsson J. (2024). Is snoozing losing? Why intermittent morning alarms are used and how they affect sleep, cognition, cortisol, and mood. Journal of Sleep Research. 要旨.
  • Coogan A. N., McGowan N. M. (2017). A systematic review of circadian function, chronotype and chronotherapy in attention deficit hyperactivity disorder. ADHD Attention Deficit and Hyperactivity Disorders, 9(3), 129–147. 要旨.
  • Centers for Disease Control and Prevention. About Sleep.
  • National Institute of Mental Health. Depression.
朝は、自分の力で勝ち取る

布団と交渉するのはやめて、起きよう。

今夜のうちにセットしましょう。鳴ったら、止める方法は腕立て伏せ、スクワット、ジャンピングジャックを1セットこなすことだけ。静かになるころには立ち上がっていて、一日でいちばんつらい1分は終わっています。

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